■2009年度 関西連盟春季大会 1回戦 岸和田シニアさんと激突!
試合日:2009年 4月12日 球場:堺浜野球場
岸和田 0 0 0 0 0 0 0 0
大阪生野 1 0 0 0 0 0 0 1
投手 原田 捕手 丸田
今大会の市内予選、第3代表で本戦出場を決めたのは3月22日。あれから20日あまり、肌寒く感じた応援席も今日は気温20℃以上。遂に始まった1回戦は本日の第3試合。あの岸和田打線を相手に、エース原田の完封劇で1塁側スタンドの気温はさらに上昇!まるで夏のようにヒートアップしました!
朝7時30分到着の舞洲BBスタジアム、8時15分からの開会式を終え、舞台を堺浜野球場(野茂グランド)へ移し準備万端、今大会初戦は午後3時15分プレイボールとなりました。
1回表、ジャンケンで勝った(よくやった)生野は後攻選択。両チーム挨拶の後、先発メンバーが守備位置に着きます。毎度毎度、しつこいぐらいに言いますが、注目は投手の立ち上がり!そうです、エース原田の立ち上がりが最初のポイントです、、、。などといつも勝手な事を書いていますが、すいません!分かっています。当の選手はいつも一生懸命投げています!道具も使わず、素手で18.44m先の小さなミットめがけて一生懸命投げています。にもかかわらず、スタンドからは「力むな!」「ラクに!」「腕振れ!」「高いぞ!」「低いぞ!」の声。本当に投手はややこしくて難しいポジションです。しかし、分かってはいますが、バックネット裏は応援せずにはおれません!選手たちは「うるさいなぁ」と思っているかもしれませんが、実はバックネット裏も(滑稽ながら)一緒に戦っているつもりで、心から頑張れ生野です!(大目に見てくれ)
さて、その初回ハラハラ見ているバックネット裏をよそに、マウンド上の原田、岸和田打線のトップバッターを皮切りに2番打者、3番打者となんと三者連続の三振!これ以上ない立ち上がりを見せてくれました!前日の練習中に右目上にボールが当たり、今日のコンディションが心配されましたが、大丈夫のようです。大阪生野のエース原田、今日の快投の始まりです!
1回裏、生野の攻撃、先頭はショート坂根。はやる気持ちを抑え四球を選んで無死1塁、まずはGood Job!
続く2番はいつも真剣、野球に対して本当に実直な選手、セカンドの佐原が左打席に入ります。そして送りバント、佐原の仕事は安心してみていられます。きっちり決めて1死2塁のチャンスメイク。そして打席には3番ピッチャー原田。ここ最近の原田、ヒットは出ますが原田らしい当たりはやや影を潜めています。が、すでに復調の兆し。ここで、岸和田バッテリーがワイルドピッチ!坂根は悠々3塁へ。1死3塁、この絶好のチャンスに原田は会心の一撃!やった!、、しかしこれがセンターの守備範囲。ヒットにはなりませんでしたが、坂根がタッチアップで見事生還!まずは1点!この原田の犠牲フライで先制点を奪い取ります!さらに2死から4番キャッチャー丸田がショート内野安打で出塁!行け行け!ここからや!しかし、惜しくも5番富山は三振でスリーアウト。生野シニア初回の攻撃はここで終了。最小得点、スコアボードに1点が入りました。
2回表、原田はリズムに乗ります。岸和田打線4番打者をファースト中村へのフライ。続く5番、6番打者を続けてセカンド佐原へのゴロに打ち取りこの回もあっさりと三者凡退。生野守備陣も堅実なプレーで原田を援護します。
2回裏、岸和田の投手も好投手です。6番ファースト中村、7番レフト花房、8番ライト植村と当たっている三人を三者凡退に打ち取ります。
3回表、3回裏、両チームの投手はお互い譲らず。原田が三者凡退に終わらせれば、岸和田投手も負けじと9番サード高田、1番坂根、2番佐原を三者凡退に終わらせます。試合序盤の3回を終わって、このあたりから徐々に緊迫した空気が流れてきます。生野が追加点を取るか!岸和田が反撃ののろしを上げるか!全くゆくえが分かりません!
4回表、さてこの回、岸和田打線は1番バッターからの好打順。ここで原田は先頭打者を四球で歩かせます。試合中盤、ここは正念場です。「踏ん張れ原田!」、、、はい、踏ん張りました!この試合初めてのヒットも打たれますが、後続をしっかり抑え無失点。センター富山も好守備で盛り上げます。よしっ!行けるぞ!確信半分、願望半分。ともかく、ここまで原田は安定したピッチングで試合を作ります。
4回裏、こうなると何としても追加点が欲しい生野シニア。この回先頭は3番原田から。その原田、自らチャンスメイク!センター前ヒットで出塁。
続く4番丸田にゆだねます。無死1塁、
ここで主将の丸田、今日2本目のヒットは見事にライト前へ!
1塁走者原田は迷わず3塁へ!
無死とは言え、攻めの走塁は生野のテーマ。走れ原田!しかし、ここは岸和田守備陣も見事な連携プレーで好返球。3塁直前、原田は惜しくも憤死!1死1塁になります。岸和田バッテリーも1点もやれない状況。5番富山を三振でツーアウト。6番中村を四球で歩かせますが、打撃好調の7番花房をライトフライに打ち取りピンチを切り抜けます。
←今大会3塁コーチャーズボックスから走者に指示を送る高山。攻めの気持ちだ!頼むぞテツ!(無茶はダメよ)
5回表、原田は尻上がりに良くなってきます。先頭の5番打者を三振、6番打者を四球で1塁に出しますが、続く7番打者は今日6個目の三振!8番打者もファースト中村へのフライに打ち取ってこの回も無失点。好調時の原田は試合後半になっても球威は衰えません。逆に球速は上がっているように見えます。
5回裏、岸和田の投手も一歩も引かず、植村、高田を抑え、1番坂根はエラーで出塁しますが、2番佐原がファーストゴロに倒れ、この回も無得点。初回の1点のみ、いわゆる「スミ1」で追加点が奪えません。こうなると生野の1点リードも無きに等しく、次に得点したチームが一気に流れを掴むようなそんな雰囲気が漂います。
6回表、そんな緊迫した雰囲気の中、残り2イニングを抑えるか!原田はマウンドへ向かいます。そして、この回も見事なピッチング!9番を三振に。ここへ来て岸和田打線も必死です。1番、2番打者が続けてバントヒットを狙い揺さぶりをかけてきますが、原田の軽快なフィールディングでこれも粉砕!今日4回目の三者凡退でチェンジです!これで6回まで無失点、さあ、残すは後1回!
6回裏、しかし!野球は何がおこるか分かりません。
緊張の糸はあっという間に切れますし、好調原田にも目に見えないプレッシャーがかかります。
だからこそ、この回は原田の援護に追加点が欲しいところ。
先頭打者3番原田が凡退の後、4番丸田が今日三本目のヒットをライト前放ち、主将丸田完全復活の猛打賞!よしっ、勢いに乗った!しかし、続く期待の5番富山が三振でツーアウト。ガンバレ富山!そして次のバッター右打席に中村が入ります。中村には長打も期待できますからバックネット裏も力が入ります。ここで中村はレフト前にヒット!打線をつなぐ貴重なヒットです!これで2死ながら1、2塁と得点圏へ走者を進めます。よしっ、絶好のチャンス!ネクストバッターズサークルから気合い満々で打席に向かうのは元気印の花房です!
狙っていた花房、じっくりボールを見極めていきます。そしてフルスイング!やった!痛烈な打球がレフトへ!バックネット裏父兄は総立ち!よし!追加点や!待望の追加点を確信したスタンドと生野ベンチでしたが、両翼91mの堺浜球場、打球はそのレフト線フェンス手前でわずかに切れてラインの左でバウンド!惜しくも、、ほんまに惜しくもファール!いくらいい当たりでもファールではどうしようもなく、バックネット裏は「惜しい〜!」「よく打ったけどな〜」花房には1点あげたい気分でした。が、ここも岸和田投手が踏ん張ります。大ファールの後、好調花房に対してアウトコース、厳しいところへスライダーを決められ、さすがの花房も三振!結局攻めきれず、この回も無得点。結局、最終回は原田と生野守備陣に全てを託す事になります。
7回表、岸和田打線は3番バッターからの打順。これっぽっちも気を抜けません。その先頭バッターがショートへの内野安打で出塁します。あーでたぁ、、、!実はこの回、バックネット裏の私はすっかりスコアをつけ忘れていました!原田頑張れ!生野頑張れ!と応援に夢中になってしまいました。試合後、他のバックネット裏父兄の皆さんに聞きながらつけ加えたスコア。最少得点差、無死1塁からの興奮の最終回はこうでした。
→無死1塁のピンチに続く4番バッターを原田は三振に取ります!これで今日8個目の三振!5番打者はファーストゴロ。ファースト中村は落ち着いてこれをさばきセカンドへ送球!1塁ランナー封殺で2死1塁になりました。あと一人!もうこれで決めてくれ!しかし、ここで6番打者を死球で出してしまいます。2死ながら1、2塁と緊迫のピンチ。バックネット裏はもうたまりません!そして向かえた7番打者、原田は渾身の投球!そしてその打球はショート坂根のところへ!取ってくれー!もちろん坂根はガッチリ捕球、セカンドの佐原へトス!やった!ウイニングボールは佐原がしっかり掴んで遂にゲームセット!原田完封勝利!ケガにも負けず、三塁を踏ませないナイスピッチングでした!
次の試合は左目も腫れてたらええかも?という不謹慎なツッコミに「ちょこっと殴っときましょか?」と、笑顔と冗談いっぱいでボケてくれたのは原田君のお父さんでした(^^)ありがとうございます!父兄の皆さん、本当にお疲れさまでした!
しかし、よく勝ちました〜。バックネット裏の(マル、ヤス、リョーヘイ、ジョー、トミーとマツ他の)お母さんたちも声を出して一生懸命応援していました。監督さん、コーチさんもタイトな試合でしたが正面からぶつかって勝ち取った勝利に笑顔です。OBの父兄の皆さんも応援に駆けつけてくれています!
選手の皆さん、この勢いで2回戦も頑張ろう。どんな強い相手でもやってみなけりゃ分からない!気持ちもパワーも全開で!やってやろうぜ!ガンバレ生野ナイン!