試合日:2009年 3月20日(金)祝日 球場:寝屋川公園野球場
大阪生野 1 0 0 1 0 1 0 3
天王寺 0 0 0 0 1 0 0 1
投手 原田 捕手 丸田
【三塁打】坂根 【二塁打】中村
■市内ブロック表彰選手
【優秀選手】原田 涼平 【ベストナイン】坂根 康寛(ショート)
第3代表決定!エース原田が11奪三振の好投!野手もここ一番の好プレー!選手全員で勝ち取った本戦進出!前夜の雨も、早起きも、グランド整備も、、、何もかも忘れました!さあ次は4月12日、いざ出陣!
前日は雨、本日の天気予報では昼から予報でしたが、朝起きると前日からの雨が降りっぱなし。球場に到着した時点では雨は止んでいましたが、グランドは潤い十分、水たまり満載。午前9時の第一試合がグランド整備などで、始まったのが午後12時35分でした。この3時間半あまりの待機時間、両チームのモチベーションが気になるところでしたが、フタを開ければ大熱戦!その試合、ご覧下さい。
1回表、先攻は大阪生野。トップバッターは前試合大活躍のショート坂根。まずは、その坂根、先制の口火を切ります。なんと!先のサヨナラヒットのビデオを見るような見事な打球!ライトオーバーのスリーベースヒット!今日はお父さんも見てました。続く2番は生野のセカンド佐原。佐原はしっかり四球を選び無死1、3塁。ここで、早くも天王寺の投手交代。そして、続く3番ピッチャー原田が打席に入ります。その原田の打球はセカンドゴロ!佐原が2塁ホースアウトの間に坂根がホームイン。まず生野1点先制!なお、1死1塁です。4番キャッチャー主将の丸田にバックネット裏は期待します。しかし、ここは惜しくも三振。2死1塁に。そして5番センター富山が右打席に入ります。その富山、やりました!ライト前にクリーンヒット!2死ながら1、2塁とチャンス拡大ですが、6番ファースト中村がセンターフライに倒れ1点止まり。それでも、なんとか貴重な先制点をもぎ取りました。
1回裏、天王寺シニアの攻撃を迎え撃つのは、エース原田。徐々に安定したピッチングを見せてくれるエースにバックネット裏も期待します。その立ち上がり、先頭打者をアンラッキーなセカンド内野安打で出しますが、2番を三振!さらに3番打者で6ー4ー3、坂根から佐原、そして1塁中村へ注文通りのダブルプレーをゲット!初回を見事に三者凡退で切り抜けます。
2回表、先頭のレフト花房がライト前ヒットで出塁、2番ライト植村が追い込まれながら投手前に送りバントを決め、1死2塁。しかし、9番サード高田はショートフライに倒れます。1番に返って2回目の打席に坂根が芯で打球をとらえますが、惜しくもサードライナーに倒れ、この回は無得点。
2回裏、天王寺の先頭打者は4番バッターから。しかし、原田は4番をセカンドゴロ、5番を三振、6番は四球で出しますが、7番打者も見事に三振に切って取り、2回も0点に抑えます。
3回表、生野の攻撃も、2番佐原、3番原田、4番丸田と三者凡退。天王寺の投手も好調です。
3回裏、一方、原田も気合い満点。この回、先頭打者に2塁打を浴びますが、その後はボールを低めに集める見事なピッチング!後続を三振、ライトフライ、三振と危なげないピッチングでゲームを作ります。ここへ来て、1試合ごとに原田は伸びてきています。
4回表、ここらで生野は追加点が欲しいところ。先頭打者の富山は四球を選んで無死1塁。続く打席には6番中村が入ります。素材は一級品、この大会で調子を上げてきた中村に注目です。初球から思い切りのいいスイングで攻めの気持ちが見えてきます。そして、ドンピシャで中村のバットが捉えた打球は一直線にレフトへ。あっという間にレフト頭上を越えてワンバウンドでフェンスへ!中村はスタンディングダブル、会心の2塁打を放ちガッツポーズ!待望の追加点を奪います!さらに無死2塁のチャンスでしたが、後続が凡退。この回も最小1点にとどまりましたが、中村の一打で生野2ー0天王寺とリードを広げました。
4回裏、試合も中盤に入りリズム良く相手の攻撃を抑えていきたいところ。この回からライトには植村に代わり松崎が入ります。天王寺は3番打者から。ここで原田は先頭打者を四球で歩かせます。続く打席には天王寺の4番バッター。ここでも原田は奮闘!真っ向勝負で4番を三振!続く5番の打球はライトに、代わったばかりの松崎が判断良く好捕!これでツーアウト!6番は失策で出塁し、ピンチが広がりましたが、ここも原田は7番打者を三振に切って取り0点に。4回を終わって2点リードをキープです。
5回表、生野は打順良く1番の坂根から。ここで坂根は相手ショートのエラーで出塁。無死1塁のチャンスに、2番佐原は投手前に確実に送りバント。3番原田がショートゴロの間に坂根がスタート判断良く三進。2死ながらもランナー3塁、生野もチャンスに4番バッターが打席に入ります。しかし主将丸田はライトへのファウルフライで追加点ならず。
5回裏、この回、野球の怖さを見せつけられる事になります。天王寺の攻撃は8番打者から。5回に入っても原田好調!8番を三振、続く9番も連続で今日9個目の奪三振、テンポ良くツアーアウト。打順は1番に返り、さあ、あっさり三者凡退と思ったらそう簡単には行きません。1番がセンター前にヒットを放つとワイルドピッチで2死2塁。そして2番打者にセンターオーバーのツーベースと立て続けにヒット。これで1点を返されます。ヒットは構わない!しかし連打は試合を一気にひっくり返されます。そうです不安的中、さらに3番打者にもライト前に運ばれ3連打!2死1、3塁と大ピンチに!点差はわずかに1点、長打で逆転です。ここで天王寺は4番が打席に。原田はここでも思い切って投げるしかありません。この時、原田自ら外野の守備位置を確認、センター富山を少し下がらせます。まだ落ち着いています。それに球威も落ちていません。が、しかし!ややボールが高めに入ったその球を逃さずバッターが強振!快音を残し打球はセンターへ!、、、試合後の原田「やばかったです!一瞬終わったと思いました」ご父兄のひとりは「もう、縮み上がりました」そうです、誰もが「やられた!」と思うような大飛球がセンターを襲います。センターは富山、懸命にバック!「追いつけー!捕れー!」みんな必死です!もちろん富山が一番必死にバックします!抜ければ逆転!が、追いついた!富山ファインプレー!ああ、助かった!野手もベンチもバックネット裏も「オッシャー!よう捕った富山!」全員ガッツポーズ!
6回表、その富山が気分良く打席には入ります。そして三遊間を破る今日2本目のヒットで出塁!ここはどうしても追加点が欲しい!そして、空かさず富山が盗塁成功。続いて生野のスラッガー中村!この打席では上手く肘をたたんでライトセンター前にヒット!生野も連打でチャンスメイク!無死1、3塁です。ここで天王寺バッテリーの守備が乱れます。パスボール!欲しかった追加点がやっと入ります。これで再び2点のアドバンテージ!この1点は大きい。無死2塁の場面で、続く7番花房もライト前にクリーンヒット!花房は2試合連続マルチ安打!生野も3連打で攻めていきます。無死1、3塁のチャンスに今日初打席の松崎。松崎はショートゴロで1アウト。花房は2塁に進みますが、中村が走塁ミスで三塁憤死。2死2塁となります。そして9番の高田が打席に。ここでインコースの球を見事にライト前へ!俊足を飛ばし1塁セーフ!花房は3塁へ。2死1、3塁から高田は盗塁を決め2、3塁に。もう1点!1番の坂根に期待します。が、きわどいボールで坂根は無念の三振。この回は1点止まりですが、試合終盤に大きな追加点でした。
6回裏、再び原田は快投を見せてくれます。5番を三振、6番四球も7番をライトフライで2アウト。8番バッターに危うくセンターへ抜けるかという打球ですが、ここでセカンド佐原がボールに食らいつきショート坂根にトス!野手もしっかり守りこの回も無失点。生野3ー1天王寺で、残すはあと1回!
7回表、先頭の佐原は凡退、しかし3番原田はセンター前ヒットで出塁。追加点を狙いますが、4番の丸田が1ー6ー3の併殺打でこの回無得点!結果を求めず頑張れ丸田!
7回裏、さあ!最終回!まずは先頭打者を抑えよう!この場面で原田は9番打者を三振に取ります!「よっしゃー!ええぞ原田!」バックネット裏も今日11個目の三振を原田が奪って盛り上がります!続く1番打者をピッチャーゴロに!第3代表決定まで、あと一人!打った!ファーストへのファウルフライ!ファースト中村懸命に打球を追います!フェンスを恐れずガッチリ捕球!スリーアウト!やりました!強豪天王寺シニアさんを破って大阪生野予選突破!
午前9時試合開始予定から3時間35分遅れて午後12時35分に試合開始。試合終了は午後2時15分。1時間40分の熱闘が終わりました。関西連盟春季大会市内予選第3代表の大阪生野チームが表彰され、優秀選手に投手原田、ベストナインに遊撃手坂根が選ばれました。文句なしの活躍!両選手おめでとう!しかし、この勝利は選手全員で勝ち取った勝利。野球というスポーツは一人では出来ません。試合となるとチームメイトだけでも出来ません。相手チームも必要です。こうして、試合が出来る環境を作って頂いているリーグ、父兄、連盟関係者の皆さんへの感謝の気持ちも忘れずにいよう。そして次は本戦、今度も選手全員で頑張りましょう!
------------Reported by バックネット裏