■第39回全日本選手権関西大会 1回戦
2010年5月30日(日) 球場:履正社茨木グランド
シニアの「夏の甲子園」と言われる神宮へつながる大きな大会、全日本選手権関西大会が始まりました。1回戦は不戦勝となり、2回戦は宇陀シニアをやぶり勝ち上がってきた新居浜シニアさんとの勝負となりました。3年生たちは、負けたら終わりのこの大会に熱い気持ちを前面にぶつけ、チーム一丸となって頑張りましたが、結果負けてしまいました・・・。試合前から、緊張した表情の選手たち 周りもピリピリモードが伝わります そんな緊張を引きずったまま13時30分プレイボール いよいよ試合が始まります・・・
新居浜 4100230 10
大阪生野 0012010 4
投手:綿谷~金城~石川~綿谷 捕手:名賀
【二塁打】 河野(主)2本、中橋
【安打】 太田2本、綿谷2本、山下
1回表 先攻は新居浜シニア。守る生野シニアのスターティングメンバーは、先発綿谷・キャッチャー名賀・ファースト船越・セカンド山下・サード西正・ショート太田・レフト井上・センター西山・ライト河野(主)。先頭の1番打者にファーボールを与え、2番打者のサード線へのバントをサードがエラー、その間に1塁ランナーは3塁へ。ノーアウトランナー1・3塁。1塁ランナーはセカンドへ盗塁。続く3番の速い打球はサードへ。先ほどミスしたせいか?サード、らしくないトンネル・・・打球はそのままレフトへ転がっていき、レフトの壁にあたり、クッションボールをうまく処理できず、この間にバッターは一気にホームイン。1アウトも取れないまま3点を献上してしまいました。4番はレフトフライ。これでやっと1アウト。しかし5番にセンター前に打たれてしまい、続く6番はセカンドゴロ(この間に1塁ランナー2塁へ)。7番にライトオーバーの3ベースを打たれセカンドランナー還って4点目。8番は三振にとりますが、初回4点を取られてしまい、嫌なスタートとなりました。が、まだ始まったばっかり 下を向いててはいけません!
1回裏 1番西山の打った打球はセンターへ。センター壁際いっぱいまで下がっていて、難なく取られてしまい1アウト。2番山下はピッチャーフライ。3番船越は2-3からファーボールを選び2アウト1塁。生野の4番名賀に任せますが、セカンドゴロに打ちとられ3アウトチェンジ!1点も返せないまま2回表に突入です
2回表 9番はサードゴロで1アウト。しかし1番をショートエラーで出塁されてしまいます。2番にレフトオーバーの2ベースを打たれ、3番バッターの時にボークを取られ3塁ランナーが還って1点追加 もうこれ以上、追加点は絶対取られたくないこの場面を3番センターフライ、4番をライトフライに抑えてチェンジ
2回裏 5番綿谷はセンターフライ、6番井上はピッチャーゴロ、7番河野主がレフトオーバーの2ベースヒット しかし後が続かず、8番西正はセンターフライで3アウトチェンジ。
3回表 この回よりマウンドには金城が上がります。先頭の5番はショートゴロ。6番にファーボールを与え、7番にセンター前に運ばれ、8番にはピッチャー前にバントを決められます。2アウト2・3塁のピンチでしたが9番を三振にとり、3アウトチェンジ。(毎回ドキドキさせられます)
3回裏 そろそろ点数が欲しい!・・・先頭の9番太田がライトへヒット チャンスを作りました 1番西山は三振、2番山下はファーボールで出塁。3番船越の時にパスボールでランナーそれぞれ進塁し、1アウト2・3塁のチャンスに船越がセンターへ犠牲フライを決めてくれて1点!4番名賀はライトフライでチェンジ。
4回表 3番にセンター前を打たれますが、他の打者3人を内野ゴロに抑えて、この回0点!
4回裏 5番綿谷がレフト前ヒットで出塁!金城はピッチャーゴロ。セカンドに投げられ1塁ランナー セカンドでフォースアウト。7番河野(主)がサード線2ベースヒットで1アウト2・3塁!8番西正に代わって藤原はショートゴロ。この間に3塁ランナーが還って1点追加!9番太田がこの日2本目となるヒットで更に1点追加しました 1番西山はセンターフライにたおれ、3アウト。この回2点返しました
5回表 スコアボードは5-3。まだまだいけるぞ!逆転!とベンチも決してあきらめていません。この回しっかり締めていきたい!・・・でしたが。。。1アウトを取った後、6番7番9番にヒットを打たれ、この回2点を追加されていまいます・・・
5回裏 2番山下がセンター前ヒットで出塁しますが、3番船越がショートゴロで併殺打。4番名賀もショートゴロで、この回3人で終わってしまいました
6回表 先頭の2番にセンターオーバーの3ベース、3番にレフト前で1点。4番はセカンドゴロ、5番にサードゴロと打ち取りますが、この間に1点追加。6番にはライトへ運ばれ、ライト1塁への送球が暴投となり打ったランナーは2塁へ。7番にセンターオーバーの3ベースを打たれ・・・もう止まらなくなってきました・・・ 8番打者の時に、ピッチャー金城に代わり、2年の石川 初めて3年生の試合でマウンドに上がります。2アウトランナー3塁というプレッシャーの中、石川はショートゴロに打ち取り、やっとこ3アウト
6回裏 先頭の綿谷がレフト前ヒットで出塁!続く6番石川のところで代打寺中。打った打球はサードライナーで1アウト、ランナー動けず・・・ 7番河野(主)の時にワイルドピッチで1塁ランナー2塁へ。結局三振となり2アウトランナー2塁。8番藤原のところで代打中橋。カウント2-2からレフトへナイスバッティング 2塁ランナー還って、意地の1点 9番太田はショートゴロで3アウトチェンジ。
7回表 最終回、ライトの綿谷が再びマウンドへ。9番、1番をセンターフライに打ちとり、2番をサードフライで3アウト。さぁ、泣いても笑っても最後の攻撃です!!
7回裏 この日4打席目の西山。ショートゴロで1アウト。2番山下はセカンドフライ。3番船越ファーストフライでゲームセット。。。
7期生たちの「夏の甲子園 神宮」への夢は、ここでたたれてしまいました。うなだれ、泣き崩れる選手たち・・・。けど、君たちの涙はきっと後輩たちに何かを伝えたでしょう。8月末の最後の合宿まで、生野シニア生活も残すところ2か月あまり。最後の最後まで、一緒に戦い、励まし、支え合い、ぶつかり合って、たくさんの経験をしてくださいね!
一生懸命頑張ったけど負けてしまった時と、悔いが残るけど勝った試合の時と、どちらの試合が心に残りますか?それぞれのポジションで、それぞれ違った思いの中で、「最後の大きな大会」と聞かされ挑んだこの試合。ベンチが一丸となり、必死に戦っていたと応援団は聞きましたよ。結果は負けてしまったけど、精一杯やって流した涙は決してムダにはなりません。勝負の世界は「勝ち」「負け」が必ずあります。もちろん、勝った方が嬉しいし、次もある。けど、だからと言って、負けが全て意味のないことだとも思いません。ただ、いつも言うように、ただ「負けた」で終わってしまったら・・・何も変わろうとしなければ、前にも進めないし成長もありません。大きな声を出せなかった選手が「出そう」と意識して練習して出せるようになった。まったく打てなかった選手が「打ちたい」と意識して毎日素振りをして少しでも打てるようになった。グランドの中では全力で走ろう!と決めてからは、どんな時でも全力で走る選手になった。・・・どんな事でもいいんです。一つずつ意識し、それを実践することが成長につながるんだという事を、早く理解し、自分のものにして下さい。3年間、ここで野球をすると決めたのは自分たちで、野球をするのも自分たち。大好きな野球を気持ちよくやらせてもらって、サポートしてくれる人たちがたくさんいてる環境に甘えないで、まずは「自分」が「何かを意識して」変わっていって下さい。監督、コーチ、お父さん、お母さんたちは、そういう変化を見せてくれる事を期待しています!これが出来れば、一球、一打席をムダにはしないし、試合のための練習が出来るようになるからね。応援団は、悔し涙が嬉し涙に変わる時まで応援します!生野のキャッチフレーズ「夢叶うまで挑戦!」やで!
試合を終えて、3年生15名に試合の感想を聞いてみました。↓