■春季大会市内予選 敗者復活1回戦 夢叶うまで挑戦!
試合日:2009年 3月7日 球場:住之江公園野球場
大阪福島 1 0 0 0 2 0 0 3
大阪生野 0 1 0 0 3 4 x 8
投手 原田 川村 捕手 丸田
【三塁打】富山 【二塁打】中村 丸田
おいおい、大丈夫か、、!? はい、大丈夫でした!試合の後半、打線がつながり3ー8で勝利!負けたら終わりの敗者復活戦、まずひとつ!
前日の雨の影響でややぬかるみのグランド。試合前父兄の皆さんの協力でスポンジ、バケツで水取り、砂入れ。内外野のグランド整備後、本日の第1試合、福島シニア対生野シニア、負けたら終わりの敗者復活戦・第3代表決定ブロックの1回戦が始まります。
1回表、先攻は福島シニア。守る生野のマウンドはもちろん原田です。彼の潜在能力は誰しも認めるところ。ピタッとハマったときには、そうそう打たれません。さて、その立ち上がり、今日の原田はコーナーへいい球が行きますが、微妙にはずれ先頭打者に四球を出します。送りバントで1死2塁。ここで3番打者を三振に取り2死2塁。しかし、続く4番打者に右中間を破られ1点献上、しかし打たれるのはOK。次の打者はショート坂根のフライに打ち取り1回表は終了。
1回裏、生野の攻撃、先頭はショート坂根。積極的に振っていきますが、サードへのファールフライ。2番セカンド佐原もショートへのフライでツーアウト。続く3番打者、ピッチャー原田が左打席へ。ここで原田はファールで粘った後、狙いを定め三遊間へしぶとくヒット!2死から1塁へ。ここで4番キャッチャー丸田、5番センター富山が連続フォアボール、2死満塁です。2死から生まれた満塁のチャンス、右打席に6番レフト花房が入ります。ここで1本!花房の意気込みが伝わってきます。しかし気負ったかピッチャーゴロ。この回あと1本が出ず無得点。1回を終わって福島1ー0生野。
2回表、エース原田がノッてきます。福島の6番、7番を連続三振!8番をピッチャーゴロに打ち取り三者凡退。このリズムがゲームの流れを引き寄せます。
2回裏、先頭打者は生野のパワーヒッター、7番ファースト中村。生野打線のキーマン中村には何かきっかけが欲しいところ。しかし、セカンドフライでワンアウト。続く8番ライト植村もライトフライで2死ランナーがありません。次打者は9番サード高田。お互い手の内を知ったチーム同士、福島シニアの内野陣も高田警戒のシフトです。ここで高田は素直にセンター前へ打ち返し2死からヒットでチャンスメイク!打順は1番に返り、左打席に坂根。坂根は四球を選び2死1〜2塁。さあ、打席には巧打者の佐原。ここは強振!打球は右中間へ!抜けるか!?ライト追いついたかに見えましたが、ボールはグローブをかすめタイムリーヒットに!序盤、佐原のひと振りで待望の1点が入り同点です!次打者の原田は凡退でチェンジですが、まずゲームを振り出しに。
3回表、4回表、も原田は好投!捕手丸田の好守、捕殺で原田のリズムを守り、2回から4回まで3イニング連続三者凡退で味方の援護を待ちます。
3回裏、一方の生野の攻撃もなかなか火が着きません。4番丸田、5番富山が凡退。2死から6番花房が死球で出塁。続いて7番中村が打席に入ります。この大会ここまでヒットが出ていない中村。彼も内心では期するものがあるはずです。ここで中村の打球はレフトへいい当たりのファール。タイミングが合ってきたぞ!バックネット裏も声援を送ります。そして次の打球、快音を残してレフトへ大飛球!飛距離は十分!「入れー!」歓声に押されてきわどい打球がオーバーフェンス!しかし、僅かにきれて線審はファール!おしい!この打席中村は三振に倒れますがこれがきっかけになるか。
4回裏、8番植村、9番高田凡退で2死。続く1番坂根がライト前にクリーンヒットで出塁!しかし、盗塁失敗でこの回も無得点。1回から4回までランナーは出るのですが、すべて2死から。これでは攻めるに攻めれず(監督さん頭痛い)、勝ち越し点が奪えません。逆に次の回、福島シニアに追加点を許し、冒頭の「おいおい、大丈夫か?」が始まります。
5回表、生野はライト植村に代わり、松崎がライトに入ります。福島シニアの攻撃も好投原田がしっかり抑えます。この回、6番打者をピッチャーゴロ、7番を三振に取り、あっさりツーアウト。しかし、この次の打者を四球で歩かせます。ここが投手心理の微妙なところ。どんなピッチャーでも試合の中で制球力の変化は必ずあります。うまく立て直せば、なんて事はないのですが、欲しいと思うと逃げていくのがストライク。この試合、一生懸命の投手原田が無意識のうちにハマったか?大会の見えないプレッシャーか、、。このあと8番打者に続き、9番、1番打者にも連続四球。2死満塁のピンチを自ら招きます。頑張れ原田!バックネット裏はこの均衡したゲームを原田の左腕に託します。ここで福島の2番打者の打球は二遊間へ!これをファースト中村がかろうじて追いつきます。が、ボールは中村のグラブを弾いて中村の前へ。慌てた中村、ボールが手に着かず1塁セーフ!均衡を破る勝ち越し点は福島シニアが奪いました。しまった!中村は「原田、ごめん」そんな仕草でボールを返します。実は中村、復活のきっかけはここでした。中村は次の回、強烈な倍返し打を放ちます。さて、この回さらにワイルドピッチ(捕逸?)で2失点。5回表を終わって、福島3ー1生野。おいおい!大丈夫か?となりました。
5回裏、先頭の佐原が四球を選びます。そうです、この試合初めて無死からランナーを出します。3番原田の投ゴロでランナー入れ替わり。1死1塁で打席はキャプテン丸田。ここで丸田はライト前にクリーンヒット!主将の一打が生野打線の導火線に火をつけます!1死1〜3塁のチャンスに打席は富山。ここで富山はフルスイング!つまった?しかし、その打球がなんとライト頭上を越える長打!原田に続き1塁ランナー丸田も懸命の走塁、長駆ホームイン!打った富山も3塁へ!この大会二本目の三塁打!富山のフルスイングが2点を叩き出し、再び同点に追いつきます。さあこれから!ここで6番花房の打球はショートへのゴロ!三塁走者富山が本塁突入!しかしタッチアウト。なかなかこの試合、リードを奪えません。続いて右打席に中村が入ります。ここはなんとか先ほどのプレーを取り戻したい、原田を楽にしたい。そんな気持ちが丸田の着けた導火線を爆発へと導きます!前の打席からタイミングが合ってきた中村の打球はまさに、快音とともに弾丸ライナーでレフトへ!よっしゃー!バックネット裏は大歓声!打球はレフト頭上を越えて、なんとフェンス直撃!1塁走者花房が還り逆転!中村の強烈な2塁打でやっと勝ち越し!中村は2塁ベース上でガッツポーズです!この回を終わり福島3ー4生野、中村覚醒です!
6回表、こうなるとマウンドの原田、気合いが入ります!わずか1点のリードを背負って踏ん張り、この回は三者凡退で切り抜けます。残すは1イニング。
6回裏、ここで、さらに生野打線に勢いが出てきます。9番高田が四球で出塁。そして高田が盗塁成功!と思ったら1番坂根が死球の判定。これで無死1〜2塁。続く2番佐原が最高の送りバントで自らも1塁に生きて無死満塁。3番原田は期待通りにセンターへのフライで三塁走者高田がタッチアップ!1点追加でリードを広げます。そして4番主将の丸田!打球はライトへ!芯でとらえた打球はライトオーバー、ツーベースヒットに!2者生還でこの回3点追加!そして5番富山今日2本目のヒットがセンター前へ、6回から守備に着いた6番八木場もこの大会初ヒットをセンター前に運び、さらに1点追加。リードを5点に広げイケイケです。続く7番中村は凡退。ここで、8番代打に亀岡。亀岡もこの大会初打席。試合後「足がぷるぷる緊張しました」という亀岡もここはじっくり四球を選んで(打てばいいのに)次へつなぎ、2死ながら満塁とチャンスを広げます。打者一巡、この回2度目の打席に高田が入りますが、ここは凡退でスリーアウト。しかしこの回4点を追加して福島3ー8生野、5点のリードで最終回を迎えます。
7回表、福島シニアの攻撃は8番打者から。この打者を原田は今日7個目の三振でまずワンアウト。しかし、続く打者に死球を与えたところでマウンドを2番手川村に譲ります。そしてこの試合の締めくくりは、川村が1番打者をピッチャーゴロ、2番打者をレフトフライにきっちり打ち取り試合終了!敗者復活戦の1試合目をクリアしました。
春季大会、本戦出場まであと二つ。一発勝負のトーナメント、最後は選手の気持ちが大事!状態は決して悪くない。次は誰のワンプレーがチームの気持ちに火をつけるか?ここはひとつ、じっくり見ながら応援してみたい!見せろ生野魂!
-----------Reported by バックネット裏