■大阪市内予選 2回戦 対西成シニア戦
試合日:2008年 9月20日 球場:舞洲球場
西成シニア 0 0 0 1 0 4 0 5
生野シニア 0 2 1 0 0 0 0 3
投手 原田 捕手 丸田
三塁打 原田 二塁打 坂根 佐原
前半は生野ペース。後半チャンスを確実にモノにした西成が逆転。
そのままゲームセット。
舞洲球場での第一試合、早朝に球場到着。まだ誰もいないきれいなグランドを見ると父兄は口を揃えて言います。「こんな立派なグランドで試合をさせてもろて、本当に子供ら幸せやで」全く同感です。これからの一試合一試合、大事に戦って欲しいものです。
さて市内予選の二回戦がプレイボール。初回、西成の攻撃に守る生野のマウンドには原田が立ちます。1回戦をまずまずの投球で調子を上げている原田。西成シニアを相手に立ち上がり、完ぺきな投球を見せてくれました。初回西成打線を三者連続三振で三者凡退!バックネット裏は「うぉぉぉぉー!ナイスピッチング!」叫びます。その後3回までの内容を一挙に書きます。二回、4番打者を3塁ゴロ、5番3塁ファールフライ。6番セカンドゴロで三者凡退。三回、7番セカンドゴロ、8番三振、9番ショートフライ。パーフェクトです。
さて一方生野の攻撃はどうか。
初回は三者凡退。そして二回裏、先頭バッターは4番主将丸田。今日生野の初ヒットはこの丸田。センター前に鮮やかに弾き返しチームの気分を盛り上げます。続く5番花房はデッドボールで出塁、無死1、2塁。ここで6番白濱は走者を送ります。1死2、3塁でスイッチヒッター中村が左打席に登場。ここで狙い済ましてセンター前にタイムリーヒット!丸田が還りまず1点。中村の巧打で先制し1死1、3塁。さらにチャンスは続きます。しかし、ここで3塁偽投からの1塁牽制球に中村がタッチアウト。1回戦から走塁ミスが目につきます。ここで西成投手の1塁牽制がワンバウンド、ボールが転々とする間に花房が迷わず本塁突入、1点追加、2点先制です。松崎デッドボールを受け出塁しますが、この回はここまで。2対0で生野リード。
そして3回の攻撃は打順良く1番打撃センス抜群の坂根から。その坂根が左中間をみごとに破りツーベースヒット!追加点のチャンスをつくります。ここで2番佐原が左打席に入ります。畳み掛けるようにレフトへ会心のヒット。佐原のヒットにバックネット裏は思わず「うまい!」の声。
そして1、3塁のチャンスに当たっている原田が左打席に登場。出ました!これまたレフトへクリーンヒット!坂根が還り3点目。続く主将丸田は四球を選び無死満塁とチャンスは続きます。しかし、5番花房は悔しい三振で1死満塁。まだチャンスは継続。ここでバッターは一発のある6番白濱。負けん気は誰より強いこの男、しかしフルスイングも力が入ったかピッチャーゴロ。ホーム送球でホースアウト。ここで1塁へ転送されると思った2塁走者原田が三塁をオーバーラン。西成捕手が見逃さず三塁へ送球タッチアウト、併殺完成。満塁のチャンスにこの回は1点止まり。
このあたりの攻撃が結果論ですがゲームの勝敗を左右します。また、ここで投手がランナーだったあとすぐマウンド立つところにゲームの彩があり、言い訳にもなりませんがこの当たりから流れが少しずつ変わります。
4回西成の攻撃、四球で出した1番打者を2番三振のあと、3番打者にレフト前ヒットで返され1点献上。しかし後続は押さえます。
4回裏生野、5回表の西成もともに三者凡退。5回裏の生野は原田に3塁打が出ますが無得点。5回を終わって西成1ー3生野と2点のリード。ここまでは野村コーチの予言通り。
さあ残すはあと2回。6回の表西成の攻撃が始まります。ここまで完全に生野ペースで来た試合、西成の二番手ピッチャーを攻略できず試合終盤を迎えます。それでもまさか逆転されるとは思わなかったこの回、先頭バッターのライト前ヒットから始まり、好投原田が徐々に制球を、同時に野手も乱れ、4点を取られ一気に逆転されます。集中力?一言で片付けるのは簡単ですが、野球の難しいところです。そして今度は生野の残す攻撃があと2回となりました。
6回裏先頭の花房がライト前に意地のヒットを放ちます。ここで代打高田が登場、当然送るでしょう。この時バックネット裏はそれ以上の期待をしています。「やるぞ、やるぞ」1塁に花房を置いてバッター高田は絶妙の送りバントを三塁前に、というか野手のエアポケットに決め、自らも1塁セーフ!無死1、2塁と逆転への足場をつくります。しかし2塁走者花房がピックオフプレーで飛び出し、さらに後続が続かずこの回無得点。残すは7回の攻撃のみ。
原田は最終回の西成の攻撃をレフトフライ、三振、そして今日10個目の三振でピシャリと抑え、最後の生野の攻撃に望みをかけます。
最終回、生野の先頭バッター植村は三振、続く坂根はセンターフライに倒れたちまち2アウト。これで終わりか、いや野球はツーアウトから。ここで2番佐原が今日2本目のヒットをレフトへツーベース!よしっ出た!続く3番原田登場。西成もここへ来て投手交代、原田を抑えにかかります。しかし原田はものともせずライトへ快打!今日3本目、二試合連続の猛打賞。
さあ、行け!ここで打席には大阪生野主将の丸田。バックネット裏父兄の応援もピークです!ここで丸田、フルスイングの打球は快音を残して左方向へ、やったー!しかし歓喜の声は一瞬にしてため息に。打球はサード正面へのライナーで万事休す!西成5ー3生野でゲームセット。
うーん、、これも野球、、選手も精一杯やった。それはその通り、ですが試合には負けました。とすると反省点も当然あります。
実はこの次の住吉大和川戦(敗者復活戦)も負けてしまいます。冒頭にも書きましたように自分(選手)が野球を出来るこの環境はいろいろな人のおかげで成り立っています。その中で直接関わるリーグ指導者の方達やバックネット裏の父兄は勝敗はもちろん、仮に試合に負けたとしても今日のような経験を選手全員が糧にしてより強いチームになって欲しいと考えているはずです。その上であえてもう一度書きます。選手たちはこれからの一試合一試合、大事に戦ってさらに自らを磨いて欲しい。
新チームは始まったばかり。バックネット裏は6期生生野シニアのこれからを期待しています!
Reported by バックネット裏