試合日:2008年 5月24日 球場:住之江公園野球グランド
岸和田 0 0 0 0 0 0 0 0
大阪生野 2 0 0 0 0 0 x 2
投手 小川 捕手 土岐
日本選手権関西大会 1回戦 豪打岸和田を完封! 投手、野手の見事なディフェンスで1回戦突破! 夢、叶うまで。全力投球!
神宮、東京ドーム目指して初戦開幕。舞洲グランドで朝8時15分から開会式が行われました。参加チーム全112チーム。あいにくの天候の中、選手達の熱気は全開。この開会式の後、舞台を住之江野球場に移して激戦がスタートしました。両チームのディフェンス合戦、ワンチャンスを生かした生野が次のステージに進みました!
この日は朝から曇り空、開会式も雨の心配をしつつ何とか無事終了。午後からの試合までなんとか保って欲しいところでしたが、ついに試合開始前から降り始めました。しかもそこそこの雨量。敵味方同条件とはいえ試合への影響が心配されます。その雨天の中、先攻は岸和田シニア。守る生野シニアは小川ー土岐のバッテリーで強力岸和田打線と対します。
←試合前の挨拶のあと元気良く守備位置に着く生野ナイン。これから緊張の一戦が始まります!
まず立ち上がり、先頭打者をピッチャーゴロに打ち取り、二番打者は三振!続く三番もショート溝田へのゴロ。溝田はこれを難なくさばき、この回三者凡退。悪コンディションのなか小川の見事な立ち上がり、バックの堅実な守備を見せてくれました。
そして1回の裏、大阪生野の攻撃が始まります。この緊迫した今日の投手戦。振り返ってみれば最大のキーポイントはこの初回にありました。先頭打者は今日も生野シニアの核弾頭キャプテン杉田。バックネット裏は電光石火の攻撃を期待します。が、相手投手も立ち上がり制球定まらず、杉田の粘り勝ちでフォアボール。
まずノーアウト1塁。そして続く打者は2番巧打者溝田。このとき、期待通り俊足杉田が盗塁を決めます。ノーアウト2塁のチャンスが一瞬にして出来上がります。さらに溝田、この場面で選球眼良く四球を選びノーアウト1塁2塁とチャンスを広げます。
ここで生野シニアは打撃好調の土岐を迎えます。このチャンスに生野シニア、送るか強行か。生野ベンチは迷わず送りバントの指令。緊張するバックネット裏の期待に応えこれを土岐が見事に決めます。結果、これがこの試合の流れをつくります。続くバッターは生野の4番小川。いつも通りバッターボックスに入る前にベンチのサインを確認。当然ここは行け!でしょう。この男、こんな場面での思い切りは一級品。初球を迷わず叩いて痛烈な打球はセンター左へ。回り込んだセンターはなんとかこの打球を止めるも、杉田と溝田の二人は難なくホームイン。プレイボール直後の4人がベンチの采配に見事に応え2点先取。幸先の良いスタートを切りました。しかし岸和田の投手有木君も立ち直り後続を2者連続三振に取り2失点で初回を押さえます。
さて、ここから両チームのディフェンス合戦が始まります。裏返せば決定打不足と言えますが要所要所を両チーム投手の踏ん張り、守備陣の堅実な守りでスコアボードには2回から6回まで両チームとも延々0が並びます(たこ焼きやね)。それだけ岸和田有木君と生野小川の調子が良かったと言えます。
←力投する大阪生野小川。
7回表、2点リードのまま迎えた最終回。ここまで小川は岸和田打線をバントヒット1本に押さえ、四死球も2つ。そしてこの最終回を迎えます。注目の先頭バッターはサードゴロ、秋山がガッチリさばいてまずワンアウト。あとふたり、バックネット裏は祈るような思いと歓声で応援はピークに!ここで岸和田シニアも意地を見せます。ここまで好投の小川は、続く4番有木君と5番打者山原君に連続センター前ヒットを打たれワンアウト1、2塁と長打が出れば同点のピンチを迎えます。ここまで来て、、、、。あと二人、小川頑張れ!バックネット裏の緊張をよそにマウンド上の小川、今日は初回から投球のテンポが抜群。最後も自分のリズムを崩さず6番打者をライトフライ。あとひとり!そして最後の打者の打球はセンターへ!センター杉田打球を見ながらバック、さらにバック。おい、そんな余裕ある動きで大丈夫か!?
しかし、打球の見極めはぴかイチのセンター杉田、なんなくこの打球をキャッチ、余裕ありました!小川、結果は最後の打者をセンターフライに打ち取り、ゲームセット!
←勝利のあと本部へ挨拶。
いつもいつも大会の試合は選手の気迫も伝わりハラハラドキドキ。雨が上がった事も気づかないほど緊迫した今日の試合、終わってみれば小川を中心に野手全員で守り勝ち、今日は生野シニアのディフェンスの強さを見せてくれたいい試合でした。
とは言え一つ勝っただけ、しかしこの一勝がないと次に進めないのが日本選手権。負けたら終わり!三年生は悔いのないように、二年生は自分の為だけでなく三年生(チーム)の為にも、プレーはもちろん応援も気合いを入れて、次の藤井寺戦も頑張ろう!
■打撃---------------------------------------------------------------------------------------
【1回】小川 センター前ヒット。
■守備---------------------------------------------------------------------------------------
【3回】4一ノ瀬→6溝田→3入佐 併殺。
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Reported by バックネット裏